スミレ洋裁クラブ

魔女、妖怪のドレスお仕立ていたします。

ミヒャエル・エンデの「モモ」

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今月の読書会でとりあげられるので、ひさしぶり(忘れるほど昔)に「モモ」を読み返した。当時買っていた分厚い本は、少し縁が黄ばんでいて月日の流れを感じる。読みながら「ああ、こんなおはなしだったんだ」と少しずつ思い出してきた。当時、読んだころに外国の児童文学作家たちがたくさん日本に来た記憶がある。おぼろげながらフイリッパ・ピアスやエンデもその中にいたような気がする。なにか大きなイベントがあったのだろうか。ライトソンの「ミセスタッカーと小人ニムビン」ネストリンガーの「あの年の春は早くきた」エンデの「ジム・ボタンの機関車大旅行」プリッグスの「魔女とふたりのケイト」どの本も内容も厚く重いが本そのものも分厚く重い。あのあと、なるべく本は買わずに図書館で借りるようにした。こんなことをしていたら、家が重さでつぶれてしまうと思ったのだ。「モモ」の話は、読んでいて厚さを感じない。あっという間に読んでしまった。でも、この本は考えて読むと難しくて途中でとまりそう。とにかく、モモになったつもりでどんどんお話の中を進んでいくしかない。エンデは、人にとって時間の大切さに人との関わり方をからめながら生き方を伝えようとしているのだろう。と、かってに思っている。読書会でどんな意見がでるか楽しみである。