スミレ洋裁クラブ

魔女、妖怪のドレスお仕立ていたします。

ありがとうございました。

 

 スミレ洋裁クラブをご愛読くださった皆さま

 

 

 店主はこの三月のよく晴れた午後、旅立ちました。

 

 どんなにつらいときも明るく、周りに元気を与える人でした。

 

 物語を書くことと猫を愛する優しい人でした。

 

 このスミレ洋裁クラブに新しい記事が加わることはもうありませんが、

 店主が書いたこれまでの記事が、その生きた証として残り、

 これからも新旧の読者を明るくしてくれることを心より祈っています。

 

 ありがとうございました。

 

 

 

 

朔と新 いとうみくさんの新作

兄の朔と弟の新の兄弟が高速バスの不事故で、兄の朔が失明する。。それは、弟の新の都合でたまたま乗り合わせたバスだった。二人はあいてを思いやりながら、再び同居するのだが、前のようにはいかなかった。互いの思いやりの奥にひそんでいる感情は、ふと会話に現れ、二人ともにやるせない思いに襲われる。母親の微妙な態度にも新は、傷つく。本来ならやりきれない物語になるのだけど、決して悲そうな話になりそうだが、そうではない。書評なんてしたことがないので、あまりトンチンカンな事は書かないけど。ブラインドマラソンにトライする朔と、伴走者となる新。物語に流れる風は、二人の未来を後押しするようにゆくりと流れていく。後半に「車夫」の主人公の吉瀬走が、ブラインドマラソンに挑戦する朔の伴走者としてあらわれて、私はどっきん。走だった。マラソンランナーをあきらめた走が先輩にすすめられてブラインドマラソンの伴走者になった場面が、ここでつながった。やるなあ・・・・。また、新しい物語につながる予感がする。

                 朔と新 いとう みく(著/文) - 講談社

コロナウィルス

コロナウィルスで世界中が大変なことになっている。早く収まってほしいといのるばかりたせ。あまり外出もしないのでマスクも残っているのてなんとかまにあっている。

でもコロナウィルスのおかげでコロナという名前が忌嫌われるようになってしまったなあと思った。コロナといえば家族向けの車だったし、日食でもコロナというものがある。ウィルスのかたちが王冠ににているのでなずけられたらしい。

もっとバイキンみたいに嫌われる名前にしてもよかったのに。

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ログインできない。

本を買おうとAmazonにログインしようとしたが、今までなんともなかったのに同じアドレスでどうにもならない。そこで楽天にログインしてもできない。あれこれためしてもどうにもならないので、いつものパソコンの先生に電話したらお休みでだめ。Amazonに直接電話しようとしたらケータイのデンチ切れ。そもそも、たいした知識もないのに適当にすり抜けてきたけれど、今後が心配になってきた。ログイン、アカウントこれもようわからない。なんとかしてくださいと神様、仏様にお祈りしよう。

 

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やっちまった。

二十年前に股関節の手術をして、死ぬほど痛かっのが、だいたい普通に歩けるようになった。大きな病気をしても足は、大丈夫と思っていたのに、運動不足もありいつのまにか筋肉が落ちている。ちいさな自転車に乗り換えてゆっくり進んでいたのに。薬局について、自転車に鍵をかけようとしてしゃがんだ時に、バランスをくずして、自転車を抱くようにして、うしろへこけた。信号機のちかくなのに、だれもとおりがからない。

しかたなくヨロヨロとたちあがり、なんとか薬をもらって帰った。

帰ってから「もし股関節側にこけていたら」と思うとぞっとした。そこで三輪の自転車を買うことをけんとうしている。徒歩ができずにトホホホである。

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 本当は、リュックをしょって歩きたいのになあ。

 

モスリンの紅色

今年もお雛様が近づいてきた。いくつになってもお雛様の日が来ると胸がたかなる。

いつまで胸を高鳴らせているってか? それは、わたしのかってざます。

団塊の世代の私たちでも、裕福な家には大きな七段飾りや五段飾りがかざられていた。

私のまわりは、戦後の焼け残りの長屋暮らし。そんな立派なもの買うこともできないし

飾るところもない。そんなとき母は、とっておきの赤いモスリン長襦袢の袖をほどいて、毛氈にみたて、日曜大工で父が作ったリンゴ箱の半分くらいの三段の棚に毛氈がわりにひいた。一番上には、大阪城で買ってもらった一番大きなこけし人形。その下に、夜店の輪投げであてた本を読んでいる瀬戸物の猫。貝殻でできた亀とカエル。母のつくったちらし寿司、かわいいヒシモチ。そして、花瓶にさした桃の花。まるで漫画のような一コマがよみがえる。あーあ、あのころ確かにあったわたしの幸せな幼いころ。父も母も亡くなったけれど、あの大阪城こけしは今もパソコンの横でほほえんでいる。

カッパのおきみやげ

今日は、雨がしょぼしょぼとふっています。空き家だらけの長屋には、物音ひとつしまん。そのとき、玄関の戸をトントンと叩く音がしたので戸をあけると、なんと小さなカッパが蓮の葉をカサにしてたっていました。ずぶぬれです。

こんな町の中にかっはがいるなんておもしろいこともあるものです。カッパがいうには、大通公園から、コーラーを買いに自動販機に行く途中で自転車にひかれたとのこ

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と。あちこち擦り傷だらけです。手には、半分に割れた直径が十センチくらのお皿。

「このおお皿直してもらえますか?」

「待っ、服ならなんでも直すけど、お皿ね」

「そこんとこお願いします」

というわけで、わたしも男気いや女気をだして皿をうけとりましたよ。

手作りボタンをつくるために買ってきたばかりの強力接着剤でくっけると完璧。

「あまり、外はろうろしないほうがいいよ」

せっかくきたのだからと、えんりょするカッパにカフェオレをごちそうしました。

「あんまくておいしいね」

ついでに、レモンケーキをひときれ。

すっかりくつろいだカッパは、お礼を言ってて帰っていきました。カッパの帰ったあとに、レモンケーキのお皿にきらきら光る七色のビー玉が五つ。

カッパも中々しゃれたことをするもんですね。