スミレ洋裁クラブ

魔女、妖怪のドレスお仕立ていたします。

やはり女の子はファンタジーが好き!

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わたしは、女の子ではなくてオバサンだけれどファンタジーが大好き。最近、続けて小学生の中学年くらいにむけたファンタジーを続けて読んだ。朽木祥さんの「とびらをあければ魔法の時間」、村山早紀さんの「三日月の魔法をあなたに」、長井理佳さんの「黒ねこ亭でお茶を」三作。どの作品も、小学生の女の子の心のザワザワ感がうまく書かれていた。「とびらをあければ魔法の時間」は、バイオリンを習っている女の子がまじめにお稽古にとりくんでいるのに、上達しない。そんなとき、お稽古に行く途中の駅にふとおりたちであうふしぎなお店。大人にも子どもにも、心の中に余裕というか遊び心みたいなものが欠落すると行き詰るのは同じだ。主人公は「すずめ色堂」という不思議なお店に立ち寄り不思議な出来事に出会う。ステキな作品だ。村山早紀さんの「三日月の魔法をあなたに」は、十才の誕生日に突然、幽霊やお化けが見え出した女の子の話。主人公と、もう一人の主人公?みたいな魔女のルマとの関わり方がおもしろくスケールの大きい物語だ。長井理佳さんの「くろねこ亭でお茶を」は、大好きなおばあさんが亡くなり、その家に引っ越してきた女の子がおばあさんの愛した庭でいろいろな不思議に出会うお話。三作の作品がそれぞれ、不思議の世界に入っていく過程が違っていて興味深い。そこが作家たちの力量の見せどころなのだろう。三作とも挿絵がぴったりで、作品を盛り上げている。わたしは、ただウンウンと、感心しながら読むばかり。あーあっ。わたしもこんなステキなお話がス書いてみたいなあ。ため息ばかりついている私でありました。もしあなたが疲れていたらこの三作は絶対にオススメですよ。