スミレ洋裁クラブ

魔女、妖怪のドレスお仕立ていたします。

グランジシャトー

産経新聞で連載がはじまったときから、なんか気になる小説だった。京橋の大型キャバレーのグランドシャトーは、関西にすんでいたらいつも耳にしていたコマーシャル。

グランシャトー♪へいらっしゃい。♪ おねえというかなんというか、歌手のたかじんにちょっと似たリリアンが笑顔でほほえむ、なんとも不思議なコマーシャル。関係あるのかないのか読み進んでいるうちに、やはりあのグランドシャトーだと確信した。もちろん、モデルで本自体は、フィクションであると明言している。いなかから流れてきた

主人公のルーのものがたりに「この子わたしと同じくらいかな」と思っていたら、キャバレーを閉めるとかどうとかの話になったときに、ルーい怒り狂うと、若社長が「72才のババア」とよんで大喧嘩になる。やっぱり、同い年か。ババアね。姉ちゃんではないわな。ルーの勢いと副主人公の真珠とのはかなげなたたずまい。おもしろかった。

話の真相は深く悲しい。高殿円さんは、お写真を拝見するとキュートな美人。よく調べて書いたと思う。 

グランドシャトー